活動報告・ニュースレター

       

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2022年12月20日(火) 東大 先端科学技術研究センター 国際ワークショップ「アジアにおけるメンタルヘルスの脱植民地化」 シンポジウム

精神保健領域における当事者活動は、欧米のみならず現在アジア全域で活性化しています。そこであらためて、従来の、専門家/西洋の知識が偏重され、当事者や家族の経験が軽視されてきた歴史的状況が問われ直しています。本ワークショップでは、精神科領域におけるアジアの当事者研究者、医師、人類学者、歴史家がハイブリッドで集まり、各国における当事者活動の歴史を振り返ることで、どのように当事者・家族・専門家の共同創造(coproduction)が可能になるのかについて議論しました。中国、ベトナム、インドネシア、台湾、シンガポール、カンボジアでの当事者運動や、ヴィジュアル・アートを用いて「生きられた経験」を伝えていく方法、さらにグローバルメンタルヘルスを当事者とともにクリティカルに振り返る国際的試みが報告されました。日本からも、当事者研究の最新の動向や、東大病院でのピアスタッフの導入、さらには日本精神神経学会におけるパラダイム・シフト調査班での当事者学が論じられ、アジア・豪州・欧米から90人ほどのzoom 参加者と活発な議論が展開されました。日本語通訳・英語字幕・手話対応と障害をもった方々への情報保障も採り入れられ、アジアで起こっている新たな草の根の動きを今後どう発展させていくのかについて、皆で考えるための貴重な場となりました。


Decolonizing Mental Health in Asia
Workshop on December 19(US)/20(ASIA), 2022 Time: 1:00 -4:15 PM Tokyo (9:00 PM-12:15 AM in San Diego on Dec. 19: please see below for different time zones)
This workshop will bring together a group of scholars working on mental health care, both historically and today, in the Asia-Pacific region. Specifically, our group is interested in upending hierarchies which privilege expert (and Western) knowledge over the experience and agency of patients and their families. Drawing on notions of co-production, we seek to develop new research frameworks which provide a space for self-reflection among the users of mental health care, carers, and mental health professionals, and which envision new, dynamic forms of collaboration between users, practitioners and researchers. A closer association between users, carers, and mental health professionals will enable the latter to formulate interventions that are more culturally appropriate. In particular, we will attend to the language and cognitive frameworks with which these various stakeholders have come to intimately understand themselves and others, and how these frameworks also developed out of the transnational, cross-cultural circulations of knowledges and practices. (Note: English captions will be provided.)

1:00-1:05
Shin-ichiro Kumagaya, Satsuki Ayaya (Tokyo University, Japan) & Junko Kitanaka (Keio University, Japan)
Opening remarks
1:05-1:15
Claire Edington (University of California-San Diego, US) & Hans Pols (University of Sydney, Australia)
Introduction Perspectives on user movements across Asia
1:15-1:25
China, Zhiying Ma (University of Chicago, US)
Survivors, users, or peers? Emerging identities in the mental health field of contemporary China
1:25-1:35
Vietnam, Allen Tran (Bucknell University, US)
Talk/therapy: Cognitive behavioral therapy in Ho Chi Minh City, Vietnam
1:35-1:45
Indonesia, Anto Sg (Agus Sugianto, Indonesia).
User movements, erasing stigma and implementing human rights in mental health care in Indonesia
1:45-1:55
Taiwan, Harry Wu (National Cheng Kung University, Taiwan)
A "southbound" psychiatry: Constructing mental illness in Taiwan through numbers and fieldworks
1:55-2:05
Singapore, Li Shan Chan (University of Hawaii, US)
The short history of peer movements in Singapore
2:05-2:15
Cambodia, Sovady Bora & M NGIN Ratanakromanea (University of Health Sciences, Phnom Penh, Cambodia)
Psychiatry in Cambodia: The revival
2:25-2:35
Japan, Yumi Kim (Johns Hopkins University, US)
Kinship and care in histories of mental illness in Japan
2:35-2:45
Japan, Shin-ichiro Kumagaya & Satsuki Ayaya (Tokyo University, Japan)
Tojisha-kenkyu in Japan
2:45-2:55
Japan, Kiyoto Kasai (Chair of Psychiatry, Tokyo University, Japan)
Tojisha-oriented psychiatry in Japan
3:05-3:15
Erminia Colucci (Middlesex University, UK)
Collaborative and participatory visual methodologies in mental health research
3:15-3:25
Dörte Bemme (King’s College London, UK)
Mutuality as a method: Decolonizing knowledge, relations and resources in global mental health
3:25-3:35
Shigenobu Kanba (former President of the Japanese Psychiatric Association, Japan)
Commentary
3:35-3:45
Claire Edington, Hans Pols, Shin-ichiro Kumagaya, Ayaya Satsuki & Junko Kitanaka
Future directions
3:45-4:15
General discussion


This workshop is funded by Kakenhi JP21H05171, JP21H05175 & JP21H05174.




2022年12月7日(水)9:25-12:30 東大本郷キャンパス シンポジウム

International Symposium~Interactions between an individual and real world: research on nutrition~



オーストラリアから、栄養や若者の研究への参画について牽引されているDr. Molly O‘Sullivan, Dr. Surabhi Dogra, Dr. Sophie Healy-Thowをお迎えし、シンポジウムを開催しました。思春期・若者に関する栄養の調査研究・介入研究の必要性と、意義ある研究・研究結果の実装のために若者の研究への関与、そのための有効なコミュニケーションについて、ご講演いただきました。本領域で行われている栄養や若者参加の研究についてミニレクチャーの後に、活発なディスカッションが行われました。

Lecture
Molly O’Sullivan, Murdoch Children’s Research Institute (MCRI), Centre for Adolescent Health
The engagement of young people in research

Surabhi Dogra, Public Health Foundation of India, Centre for Environmental Health and Centre for Chronic Disease Control
Nothing about us without us - Perspectives from a Youth Commissioner of the Lancet Commission on Adolescent Health and Wellbeing

Sophie Healy-Thow, Global Alliance for Improved Nutrition (GAIN)
A Journey Towards Youth being at the Centre of the Food Revolution

Mini lecture and Discussions of collaborative research
Dr. Yuko Nakamura, Graduate School of Arts and Sciences, The University of Tokyo.
Brain responses to food reward.

Dr. Syudo Yamasaki, Research Center for Social Science & Medicine, Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science.
Adolescent mental health and nutrition: a population-based cohort study in Tokyo




2022年11月13日(日)9:00-17:00 オンライン シンポジウム

北京大学・ソウル大学・東京大学合同の国際会議 BESETO International Psychiatry Conferenceが開催されました。本領域からは、熊谷晋一郎からIntroduction to Tojisha-kenkyu in Japanというタイトルで当事者研究について紹介しました。

The BESETO International Psychiatry Conference is an international conference held every year jointly by the psychiatric departments at Seoul National University, Peking University, and the University of Tokyo. This year the conference is hosted by the Department of Neuropsychiatry, the University of Tokyo, in collaboration with the Human behavioral science for subjectification ("tojisha-ka") : interaction-based & rule-/story-based understanding of the brain & the world.




2022年7月19日(火)10:30-12:00 東大本郷キャンパス シンポジウム

都市化とメンタルヘルスや精神的健康の社会的決定要因などの領域でご高名なJordan DeVylder先生をお迎えし、ご講演いただきました。本領域で行われているメンタルヘルスの地域差やジェンダー間の差に関する研究について話題提供した後に、都市環境の社会的、物理的要素や都市化とメンタルヘルスの関連性と、そのメカニズムなどについて包括的、系統的にご講演をいただき、活発なディスカッションが行われました。

キックオフシンポジウム&2022年度・公募研究説明会 シンポジウム

学術変革領域A 当事者化行動科学 キックオフシンポジウム&公募研究説明会


日時 2021年12月5日(日) 9:00-11:50


形式 オンライン


【式次第】

領域概要と総括班活動説明 笠井清登

A01 計画研究「相互作用ループ、脳モデル構築」 田中沙織

A02 計画研究「相互作用ループ、リアルワールド実証」 西田淳志

A03 計画研究「相互作用ループ、時代・世代・ジェンダー」 笠井清登

B01 計画研究「法則性/物語性、当事者化行動基盤」 熊谷晋一郎

B02 計画研究「法則性/物語性、当事者化脳基盤」 柳下祥

・公募研究説明・質疑応答

2021年12月5日、オンラインにて、学術変革領域A 「当事者化行動科学」のキックオフシンポジウム・公募研究説明会を開催いたしました。全国から約80名の方にご参加いただきました。最初に、笠井清登・領域代表より領域の概要について説明があり、本領域が目指す方向性についての講演がありました。続いて、計画研究代表者の笠井清登(A03・東京大学)、田中沙織(A01・株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR))、西田淳志(A02・公益財団法人東京都医学総合研究所)、熊谷晋一郎(B01・東京大学)、柳下祥(B02・東京大学)より、各計画研究の概要についての講演を行いました。その後、公募研究についての概要説明と参加者の方々からの質疑応答を行いました。

公募研究のご案内については、 こちらもご覧ください。
第3回(2022年度 第2回)領域会議 領域会議

日時 2022年10月2日(日) 9:30-16:00


形式 対面


公募研究の研究者をお迎えし、あらためて当事者化モデルについて、領域代表からお話し、各計画・公募研究の進捗について発表・議論を行いました。研究者の当事者化や、当事者の方々との共同研究の推進のために、当事者研究総論のご講演の後、班内連携や他班との連携を含めた議論を行い、交流を深めました。
プログラム
•09:30-09:50  現在の当事者化モデルについて(笠井先生)
•10:00-11:50  各計画・公募研究の進捗 ポスター発表と議論 
•13:00-13:40  当事者研究総論・実際の葛藤(熊谷先生・綾屋先生)
•13:50-15:10  グループワーク・当事者研究のご講演を踏まえての議論
コラボレーションのアイデア・研究背景の個人史・
領域やプロジェクトに対する意見・研究の困りごと、課題
15:20-16:00 まとめ発表・領域評価の先生や学術調査官の先生、
領域代表から一言

第2回(2022年度 第1回)領域会議 領域会議

日時 2022年4月3日(日) 9:00-18:30


形式 オンライン


A01-03、B01-02各代表が研究の進捗について発表した後、若手研究者がコメンテーターとしてコメントし、別の領域の各代表が議論の流れを記しながら、各領域において、班内連携や他班との連携について議論を深めました。

プログラム

午前
■X00 当事者化行動科学に向けた学術の対象・方法変革~学術者の当事者化と研究の共同創造~
・外谷弦太 若手の会の進捗について
・綾屋紗月 当事者視点からの学術変革について
・金原明子 疾患の学術研究テーマの優先順位決定の共同創造プロセスについて
・柳下 祥 領域会議に関する分野横断の理解・議論の素地づくりとしての文章化や再編の進め方について
・笠井清登 学術変革セミナーの進め方について

■B01 当事者化の過程における法則性/物語性の解明と共同創造の行動基盤解明
・熊谷晋一郎
・綾屋紗月
・外谷弦太
・B01班内連携や、B01班全体の方向、他班との連携について

■B02 当事者化の過程における法則性/物語性の脳基盤解明
・柳下 祥
・植松 朗
・多田 真理子
・B02班内連携や、B02班全体の方向、他班との連携について

■講評①(領域評価者、学術調査官の先生方)

午後
■A03 個体脳ー世界相互作用ループの時代・世代・ジェンダー影響の解明
・笠井清登
 A03-B02連携による、トラウマと都市化が脳発達に与える影響のヒトー動物トランスレーショナル研究
 A03-A02連携による、親子のケア関係と子の脳発達の関係の研究
・北中淳子
・澁谷智子
・A03班内連携や、A03班全体の方向、他班との連携について

■A02 大集団科学による個体ー世界相互作用に基づく人間の当事者化のリアルワールド実証
・西田淳志
・永澤美保
・村井俊哉
・A02班内連携や、A02班全体の方向、他班との連携について

■A01 大集団脳科学による個体脳ー世界相互作用に基づく人間の当事者化の脳行動モデル構築
・田中沙織
・中村優子
・松井彰彦
・A01班内連携や、A01班全体の方向、他班との連携について

■当事者化の概念アップデートについて(村井俊哉先生から話題提供)
■班間連携研究の今後の展開について

■講評②(領域評価者、学術調査官の先生方)

第1回(2021年度 第1回)領域会議 領域会議

日時 2021年12月5日(日) 12:00-13:00


形式 オンライン


A01-03、B01-02各代表より研究説明が行われました。各班それぞれ研究の進捗状況について盛んな議論がなされました。

学術変革領域研究 「当事者化」人間行動科学                ニュースレター

相互作用する個体脳⇄世界の法則性/物語性の理解
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